備中松山城の猫城主さんじゅうろう!脱走劇の真相と現在の勤務実態に迫る
岡山県高梁市のシンボルであり、現存十二天守の中で唯一の山城として名高い備中松山城。雲海に浮かぶ「天空の山城」として全国的な知名度を誇るこの名城で、名実ともにトップの人気を誇るのが猫城主「さんじゅうろう」です。愛らしい佇まいと堂々たる城主の風格を兼ね備えた雄猫で、城内をパトロールする姿は多くの観光客や城郭ファンを魅了し続けています。
かつては西日本豪雨をきっかけとした数奇な運命を辿り、正式就任直前には日本中を心配させた失踪騒動でも世間を騒がせました。保護から正式就任を経て、いまや高梁市の観光復興を象徴する存在となったさんじゅうろうの現在の勤務スケジュールやこれまでの軌跡、そして城主としての素顔に迫ります。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:2018年の西日本豪雨後に城へ住み着き、元飼い主の快諾を得て正式に「猫城主」へ就任した数奇なバックストーリーを持つ。
- 要点2:就任直前に起きた前代未聞の脱走騒動の真相は、急激な環境変化やプレッシャーによる逃走で、無事保護された後に城主へ昇格。
- 要点3:現在は専属スタッフの手厚い健康管理のもと、1日2回の定期見回りなど無理のない勤務体制で来城者を迎えている。
【奇跡の物語】迷い猫から一転!猫城主さんじゅうろう就任の経緯と名前の由来
さんじゅうろうが備中松山城に姿を現したのは、2018年7月の西日本豪雨直後のことでした。激しい豪雨災害により観光客が激減し、落ち込んでいた城内にふらりと現れた一匹の茶白猫。人懐っこく堂々とした態度で城内を歩き回る姿が管理スタッフや訪れた観光客の間で評判となり、「城に猫がいる」とSNSを通じて瞬く間に話題が広がりました。
この猫にはもともと市街地で暮らしていた飼い主がいましたが、豪雨の混乱のなかで自宅を離れ、約6キロメートル離れた山頂の城まで登ってきたことが判明します。観光協会が保護して飼い主と連絡を取ったところ、「城の復興に役立ててもらえるなら」と快諾され、正式に城の猫として迎え入れられる運びとなりました。
気になる名前の由来は、備中松山藩出身の実在の武士であり、新選組の七番隊組長を務めた谷三十郎(たに さんじゅうろう)にちなんでいます。歴史の重みを感じさせる由緒正しい武士の名を冠したことで、単なるマスコットにとどまらない、風格ある「猫城主」としてのブランドが確立されました。
【失踪騒動の真相】なぜ逃げ出した?さんじゅうろう脱走の理由と保護劇の舞台裏
順風満帆に見えた城主への道ですが、2018年11月、正式就任を目前にして前代未聞の脱走・失踪事件が発生します。預かり施設から忽然と姿を消し、観光関係者や全国のファンに大きな衝撃と不安が広がりました。
さんじゅうろうが脱走した主な理由は、急激な環境変化とストレスだったと分析されています。豪雨の混乱から城に辿り着き、突然多くのメディアや人々に囲まれる生活へとシフトしたことで、一時的にパニックに陥り逃げ出してしまったとみられています。
高梁市観光協会はチラシを配り、SNSで目撃情報を募るなど懸命の捜索活動を展開しました。捜索開始から19日後、城から約3キロメートル離れた市内の民家の敷地内で無事に保護されます。やつれた様子もなく元気な姿で戻ってきたさんじゅうろうは、再度の脱走を防ぐための万全な飼育環境が整えられた後、2018年12月16日に満を持して正式な「猫城主就任式」を迎えました。
【2026年最新】さんじゅうろう現在の勤務時間と城内パトロールスケジュール
猫城主として長年勤め上げるさんじゅうろうは、現在も城内のアイドルとして安定した活躍を見せています。体調や高齢化への配慮から、無理のないシフト制が徹底されており、来城者が触れ合える時間帯はしっかりと管理されています。
現在の基本的な勤務時間とスケジュールは以下の通りです。
- 勤務場所:備中松山城 本丸・二の丸周辺および管理事務所
- 定期見回り(パトロール):毎日10:00〜/14:00〜の1日2回(各回約30分程度)
- 休憩・在室時間:見回り以外の時間帯は専用の城主ルームにて休憩またはお昼寝
雨天や猛暑日、真冬の極寒時などは、城主の健康を最優先して見回りが中止となる場合があります。城主専用のケージやベッドでくつろぐ様子をガラス越しに見学できるなど、ストレスフリーな環境づくりが高梁市観光協会によって徹底されています。
【ファン必見】大ヒット写真集から限定グッズまで!高梁市観光を支える経済効果
さんじゅうろうの経済効果は計り知れません。就任以降、備中松山城の年間登城者数は豪雨前の水準を大きく上回り、全国から熱心なファンが高梁市を訪れるようになりました。
特に人気を集めたのが、公式に出版された写真集『猫城主 さんじゅうろう』です。城内を凛々しく歩く姿や、スタッフに甘える愛くるしい表情がフルカラーで収められ、猫好きや歴史ファンを中心にベストセラーとなりました。
さらに、城の券売所や高梁駅構内の観光案内所では、多彩なオリジナルグッズが展開されています。ぬいぐるみ、キーホルダー、クリアファイル、限定御城印(登城記念符)など、旅の記念やお土産に最適なアイテムが勢揃いしており、高梁市全体の地域活性化に大きく貢献しています。
【登城ガイド】備中松山城へのアクセスとさんじゅうろうに会うための注意点
さんじゅうろうに会いに行く際は、日本一高い場所にある現存天守(標高430メートル)ならではの山城アクセスを事前に把握しておく必要があります。
主なアクセスルート:
- 鉄道・タクシー:JR伯備線「備中高梁駅」から観光乗合タクシー(要予約)またはタクシーで約15分の「ふいご峠(8合目駐車場)」へ。
- 徒歩登山:ふいご峠から天守のある本丸までは、整備された登山道を徒歩で約20分登ります。急な石段や坂道が続くため、歩きやすいスニーカーの着用が必須です。
登城時のマナーと注意点:
さんじゅうろうはプロの城主ですが、生き物です。過度なフラッシュ撮影、無理な抱っこ、持参したエサを与える行為は固く禁止されています。優しく見守りながら、城主のパトロールを静かに応援するのが訪問者のマナーです。
【猫城主さんじゅうろう】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:さんじゅうろうには毎日必ず会えますか?
A1:基本的に毎日城内に常駐していますが、雨天や猛暑、極寒などの悪天候時や、体調不良の日は見送られる場合があります。公式SNSなどで当日の勤務状況を確認してからの訪問がおすすめです。
Q2:さんじゅうろうの年齢や種類(猫種)は何ですか?
A2:雑種の茶白猫(雄)です。正確な生年月日は不明ですが、保護当時の推定年齢から換算して元気にシニア期を過ごしています。
Q3:冬場の雲海シーズンでも会うことはできますか?
A3:冬場も開城時間内であれば会うことができますが、早朝の雲海展望台ではなく、備中松山城の城内管理事務所周辺での勤務となります。冬期は寒さ対策のため室内待機が増える傾向にあります。
まとめ:天空の山城を守る愛され城主の魅力と今後の見どころ
西日本豪雨の混乱から偶然の出会いを経て、備中松山城の復興シンボルとなった猫城主さんじゅうろう。かつての脱走劇を乗り越え、いまや高梁市になくてはならない存在として多くの人々に笑顔と活力を届けています。
歴史ある国指定重要文化財の城郭建築と、自由気ままに城を守る猫城主のコラボレーションは、日本全国を見渡しても唯一無二の絶景です。体調管理に配慮されながら穏やかに城主を務めるさんじゅうろうに会いに、ぜひ備中松山城へ足を運んでみてください。 (出典: さん じゅう ろう(Yahoo!ニュース))